京都人らしさ

朝から雨の日。肌さむい。
昨日から、宍戸恭一さんのことをつらつらと思い出していた。覚えきれない
程、たくさんのお話しを聞いたのでこちらも年もあり思いだすのに時間が
掛かる。
三月書房をはじめた理由から、小さな書店で出来る特色の出し方。来訪した
様々な文化人の人のことなど。面白かったのは、瀬戸内寂聴さんと出版社の
S氏の絶対に言えないようなやりとり。白洲正子さんが近所の大吉に陶器を
買いにきたエピソードは京都人らしいし、三好十郎の研究者だった宍戸さん
吉本隆明の「試行」に発表するようなったいきさつ。と家族との京都での
親交。それに詩人との話や正津勉さんのことなど、数えきれない。メモも
してないので記憶だけで内輪だけしか言えないことも多かったな。
それまで京都の人と親しくなったことが無かったが、はじめて生粋の京都人
を知った思いが何度もしたものだった。一度、親しくなるとまるで違うと
感じたな。いわゆる、京のお茶漬けをほんまに上がって食べる方になったと
言えば良いのかも。
三月書房は京都でも有名な個性的な本の揃えで著名人が来る小さな書店だし
日本で一番の本屋と評価した人もいる。それと私は宍戸恭一さんの人柄や
話をするのが楽しみに行っていた一人だった。
写真を捜したが古い現像したのが出て来ない。店内で宍戸さんが笑っている
気に入りの写真。苗カメ日記の三月書房小景 で検索すると出てくるので
見てみてください。