アクセスからの手紙

快晴の夏らしい一日。散歩してると、どこも布団を干していた。
午後、仕事に行く時にポストを見ていくと私(大島なえ)宛が何通か、地方・小流通出版センターの封筒があり、思わずすぐ中を見た。プリントされた手紙は、すでに知っている内容で、書肆アクセスの閉店は社長が決定したのだから避けられないのだろう。それに、そうか私も小出版社の版元さんなんだな。と意外な気持で思ったよ。ほんの手帖は、ずっとアクセスで置いてもらっているから。
この数日、思っていたのはなんのかの理屈言ったって、アクセスで本が売れないのが一番の理由で、本を作る側だから他所の本は新刊でなど買わない人が多いんじゃないかと思う。アクセスに行くのは大好きだが、本は買わないという人多そうなのだなぁ。川上社長が閉店を決めたのは、私等が怒ってがっかりする前にすごい葛藤があったのかもしれない。閉店か、倒産かというとこまで追い詰められてるのかもと思ったりする。
 私は地方・小の存在を知ったのは「本の雑誌」の中で目黒さんが手売りで置いてくれと本屋に行った時に、あんたこんなとこにきたってダメだよ上にいきな。と上階にあった、地方・小の会社を教えてもらったという話でだった。
書肆アクセスで初めて、畠中さんと会ってその場でついでのように、ほんの手帖を出したら、これ置いてもいいですか?と言われてびっくりしてすごく感激したのもこの前の事のように覚えている。あの時は、スムース文庫の出たばかりのを買ったな。後、三ヶ月ほどで売上が10倍とかなって閉店は延期、見合わせますとかなるのを微かに期待するのは、バカだろうか。口でじゃなく、お金を出して本を買おうよ。
ちょっと暑すぎるので、外を歩くのが辛い。テリー・ビッスンの本は買えた。八月は、下鴨があるしサンチカ古書市もある。夏バテとの戦いなのだ。