本屋とわたし

また台風が来ると予報がおどかすので、えいやっと出ていく。
風邪は、まだすっきりしないが今週にいっとかないと台風が上陸する
と動けませんし。某所で、ずっと置いたままだった「本と本屋とわたし
の話」14号を受け取り、コーヒーを飲みながらパラパラと読むが
巻頭の「トンカ書店のこと」がなんと言ってもよかった。ゆずぽんの
初めて古本屋に入り親しくなり、古書にはまるきっかけから現在まで
文章が素直で読んでいて、だんだんと自分が忘れかけているものを
見ているような気分になってくる。いつの間にか、すれた文ばかり
書き、初心を忘れている自分をつくづく思いしらされている気がして
くるんだよ。ゆずぽんの初々しい本屋と人との出会いを書いている文
は久しぶりに良いモノを読んだなーと思うと共に、そんな己の汚れち
まった今の姿を見せられた鏡のようなのだった。
この冊子が出ているのは知っていたが、きちんと読んだのは始めてだ
次は来年発行らしい。年を取るほどに、初めて本を読んで感動したり
文章を読んだり書いたりするのに知らないうちにすれてくる。生活が
あり金銭的な必要もあったり純粋なものだけで続けていけないように
なっている。私もその一人である。思わずはっとさせられて、しみじみ
反省のような気持になった。もっとたくさんの人に、読んで欲しいと
思ったな。