慌ただしい一日

朝早くに、携帯電話で起こされていやーな予感がする。
案の定それだった。電話は母親からで、父親が風邪ひいてるのが
高熱で動けなくなったから、すぐ来てくれ。と言う。これで何度
めか、わかった。と返事し、とにかくコーヒーを飲みパンを焼いて
食べる、とりあえずお腹に入れとかないと今度いつ食べれるか
経験上わからないから。
実家へ歩いていくと、父親が赤い顔をしてうなり寝て動けない。
すぐ救急車を呼んだ。こんな時に母親は行きつけの医院へ行くとき
に転倒し腰を打ったと動けないから、行けない。とか。一人で乗り
六アイにある病院へ搬送され、診断し個室に入院することになるが
その間、バタバタと言われたり動いたり振り回されるし父親と病室
へいき、何も用意してないので足りないもの多くメモに書いていく。
父親はインフルエンザになっていた。前日に医院で検査してるのに、
見つけられなかった。とりあえず、持ってきた父親のバッグを見ると
財布に三十万もお金があり、うんざりする。簡単な鍵のある引出はある
が鍵も出せない。自分で起き上がれないから。とりあえず私が預かる
のを言う。もう帰れと言うので、お腹は減るし疲れているので仰せの
とおり帰るが、この人工島は寒く人の住んでいる温かみが無い。
見つけた食堂で、カツ丼を食べるが非常に不味い。こんだけ不味い
カツ丼久しぶりだ。半分残す。胃が気持悪くなった。全部安物の肉と
卵を使っているとこんなのができる。
母親に電話し、必要な物を言い家に寄れと言うのを断る。あんたは
家でいて自分のダンナが救急車で運ばれて入院して手続き一切させて
終わると、ありがとう。もご苦労さまの一言も無い。して当たり前と
思うなよ。こんなの何度あったと思ってんだ。とむかむかしてきた。
おまけに自分でお金も出している。父親の財布から抜くなんて泥棒
まがいのこと出来るわけねーだろ。こんな時にこけて、丸投げしやがって
と言い出したら、どっと文句が出てくる。
せめて、ひとこと言えよ。誰も家人も夕食の鍋の材料が少ないと何度も
言うので、あんたな父親が緊急で入院した話してんのにそれしか言えん
のかよ。とうんざりする。情けなくて涙が出そうだ。みんな勝手にしやがれ
そんなことを思っていた。腹が立つので、ビールを飲む。