雨の日

nae586252018-01-17

1月17日の朝は雨が降っている。一日雨模様。
昨日、芥川賞直木賞の発表が夜にありニュースで見た。芥川賞
東北出身の専業主婦の女性(63)で文藝賞をとったデビュー作
と話題になる。へぇと見ていて思う。前回も初めて小説を書いた
のが芥川賞をとり、その「影離」読んだな。以前は、よほどので
無いと一回目の候補でとれなかった気がするけど変わってきてい
るみたいだね。
もう十年近く前だが仕事場の病院で、毎回芥川賞の小説を読んで
感想を言う人が職場で一人だけ居た。医師の私の直の上司みたい
な女性だったが、多忙なのによく本を読み賞の発表後にその話を
診察の合間に私とするのが恒例になって、時どきまだ読んでない
と言うと「文藝春秋」を読んだからと貸してもらう。それを家で
読みお返しする時に「どうだった?」と先生が聞き、うんむにゃ
むにゃと感想を言う。最初にそんな会話があったのは「沖で待つ
だった。四年間で毎回それがあり、すっかり芥川賞の小説を読む
習慣がついた頃、事情があり辞めた。職場で、そんな事を話すの
は先生ひとりだけで、他の誰も本を読まない。するのは韓国ドラマ
の話とかマンガの話である。別にだからバカにしてた訳じゃないが
毎年、芥川賞の発表後にする先生と受賞作読んだ話をするのは楽し
みだったのは確かだ。高齢だったけど、昔の知性のある女性を
見ている気がしたな。今もしもお会いしていたら、きっとまた
もう読んだ?と二月に言われただろう。毎回では無いけど、今も
発表号を買って読む。
今日は、あの日でテレビを見るのが嫌な日だ。朝十時に携帯に
警報の音がいきなり鳴る。心臓に悪い音だが、ただの訓練だとか。
ええかげんにしろよ。と腹が立った。忘れたくても忘れなれない
人がいるのがわからないのだろうか。