さよならの夜

師走になるとあること、お金のやりくり。もあるが、それと別に
お別れがありますね。それも思いもしなかった人から突然、僕
今日で終わりなんです。とか言われると、少し困る。そんな事が
要するに昨夜あった。この頃特にカウンタ越しにあれこれ話して
いた行きつけの某居酒屋でのこと。アルバイトは全員が学生なので
いろいろな学生が居る、その中でもI君は少し異色とも言える子
だったな。真面目で純な感じがあり、年上の彼女の話をよくネタに
して話していた。大手の会社に就職も決まり、卒業まで大学に行か
なくても良いとか海上の実技試験など、ヒマな時間に色々と聞いて
話していて、ビール飲んでいたが、今日で僕最後なんです。と言い
帰る時に外まで見送って、少し名残り惜しそうに、眼尻にきれいに
三本の烏のあしあとのようなシワを、若いのに見せて笑ってくれた。
その時まで、なんとも思わずああまた卒業前の恒例のお別れシーズン
だな的にしか思わなかったが、良い子だなぁと思った。他の少なくとも
夜遊びしまくっている同年の学生とは違うなと思う。バイトしてるの
見てるだけでも、結構人が見えるんやねー私が観察してるのもあるかも。
そんなので、なんか元気出そうと思い今日は思いきった買い物をして
しまった。前から欲しいのだったが買うかどうしようか現物を見てから
にしようと思いながら、財布にお金を余分に入れていった。そして
買った。行く時からもう決めてた気もする。何だそれて?
まぁね。お陰でというか、それからうれしくて家のなかでバンザイを
したな。また後日。