老いの寝覚めの笑い草と

朝は晴れ、少し眠いなぁ。今日は何日かぶりにコーヒーを一人で飲む。
喫茶の友のYさんが勘違いしてか別の喫茶店に入られるのをガラス越
しに見て、何故かㇹっとしてゆっくり新聞を読む。やっぱり前に誰か
座っていると気を使うんだろなー
今日は、思わぬ古書の収穫と言うのか前から一度は読んでみようと思って
いた秘文書を入手でき、やっぱり生きてると面白いことがある。としみ
じみ思いましたな。前に野坂の「四畳半襖の下張裁判」を買い読んで
名高いこの永井荷風作と言われるエロ文を名前は知っているが、手に入れず
と言うか、どこで買えば良いのやらわからず今まで未読でいたのだが、
思わぬ話のついで的に「あるよ」と言われて、目の前に出されて、おおっ。
裁判は1972年に雑誌「面白半分」に掲載して卑猥文掲載とかで発禁なり
野坂昭如編集長が裁判になり数多の文士が証言に立ち、世間の話題になった
というエロ冊子が元。
まぁ老年の少しは本を読まれている人ならほぼ読んだというが、女子はまず
読まないだろう(多分) まず文が少ないのに意外だったな小さな冊子に
十二頁しかない。文体が古風なので若い人は読みづらいだろなと思うが、
私はすらすらと読めたし電車に乗ってる間に読みだして、面白くて途中で
やめるのが嫌で芦屋まで乗って最後まで読み終えてしまった。これは、見事
な全文エロ文でしかも上手い。荷風作だろね。勝手な意見だけど、一葉の
たけくらべ」の対極な気がする。しかしスケベ文てのは昔も今も同じなん
やねぇ。二度読みたいとは思いませんが。え、どこで手に入れたって?
言えないよ。