シズコさん

nae586252017-04-05

やっと桜が咲きだしてうれしいなぁと思ってたのが、今朝は曇り。
明日から雨が続くそうな、やれやれ。
本の整理をしていると、前に売れ残っていた佐野洋子「シズコさん」を
机の上に積んでいたのを、はじめて読むとこれが結構過激な内容だった。
自分の母親のウソつきなことから、少女時代に手をつなごうとして振り
はらわれ舌うちまでされたことを決して忘れず、母親が死ぬまで覚えて
いたり、まぁ本音がポンポンと出てくるわ。それなのに認知症になって
からかなり高額な老人ホームに入れて、ひとりでそのお金を払い続けて
いた。自身もガン末期で、そのあとに亡くなる。パラッと読みだしたが
すごいなぁと全部読んでしまう。
佐野洋子さんの本や絵本は売れているのが多いが、きちんと読んだこと
は今まで殆ど無い。かなり前に「本の雑誌」にエッセイを連載していて
夫(谷川俊太郎)がゴミを捨てるのを、毎回言わないとしないとかな
家事や育児にの話だったのを読んだぐらい。あとで写真を拝見して、
ちとマンガみたいなタヌキ顔で(すみません)ああこの人かぁと思い
出したな。絵本の「百万回生きた猫」(ひらがなだったかな?)も
古本市用に絵本を仕入るために初めて手にとって買い、出す前に読んだ
のが初めてだった。ベストセラーて何だか読まないので、でも全部読む
と、ああ良い絵本だなぁと思った。そして一箱ですぐ売れてしまった。
隣で同じく絵本を大量に売っていた、みどり文庫さんがこれカバーが
あると高いし、売値が安いとかあれこれ教えてくれたが、芦屋のセレブ
風の親子の絵本を買った母親は「まけてくれない?」と言い、200円
値引きして売ったなー なんてのを思いだす。
芦屋川一箱古本市は、もうやらないらしい。絵本ばかり売っていた右隣
の女性も知ると残念やろなぁ。わたしゃ絵本は、もう売らない。