三月も

nae586252017-03-13

三月も半ば近くに、風はまだ冷たいが日差しは春ぽい。
水ぬるむ春と言う言葉があるが、今日はひとりで武庫川へ出かけてホーム
から見える武庫川の川面を見てると、そんな感じ。
行くのは、街の草だが加納さんは買い取りに行っていて留守だった。
溢れかえる本の山のなかをうろうろと本を見てると、心なし落ち着いて
くる。店番の男の人にあいさつするが、頭の毛が無残なのになりなんだか
聞きにくい。持参したドーナツを渡して本を三冊買う。でたらめに選んだ
にしては当たりな本で、やっぱ私これしか能が無いのかなぁと思うなー
社会不適合なのは自分もよくわかってるとこがある。よく変わってると
言われるしね。
しかし武庫川の街は、駅前のパチンコ屋と食堂があるだけで他は完全な
シャッター市場になり無残な状態。いつもコーヒーを飲んでいた
アルハンブラが閉店したのは大きい。コンビニも無いし。道を歩いていた
お婆さん三人組が、こんなに何にも店が無くなってとしきりに言いながら
茶店を捜していた。ちょっと先のことを考えると暗いなぁ。
川べりで立っていると、少し隠れたところでパーンと音がする。なんだろ
と見ると、おっさん等が集まり将棋をさしていた。結構沢山いて勝手に
小屋を作り二十人以上はいて将棋をしていた。おそらく賭け将棋で一局
数百円とかだろね。なんとなく風景が西成を連想する。
アルハンブラが無いので缶コーヒーを買って飲み本の袋を提げて電車に
乗り帰る。