お葬式

朝からまた冷たい。寒さが戻ってきたと外を見れば小雪が舞っている。
今日は、今年なってから倒れて入院していた大阪の叔母さんのお葬式へ
親戚と言えども二十年は会ってないが、母親のお伴的に一緒に行く。
阪急で淡路で降り、吹田の会館へ行くまでも冷えている。今回の為に
喪服を新調したが、今まで間に合わせの礼服兼用の黒の上下だけだと
寒いので上着のある一式揃いてのを芦屋の青山で買った。礼服て高い
んだねー 物入りだが仕方無い。
吹田の会館では、狭い和室に叔母さんの親族が皆、集まり端に棺桶が
置かれていて、その目の前でそれぞれお弁当を食べてたり実に和気
あいあいとした質素で、なごやかな雰囲気だった。なんせ倒れてから
預金が全く無く独身で子どもも居らず、親族も誰もお金が無かったとか
だ。しかし式としては、お金が掛かってなかっても皆が仲良く助け合って
いるのがわかる。斎場へ行くのもバスを借りずそれぞれの自家用車に分乗
して、お坊さんもおらず焼き場で五分で終わる。お弁当も、ほか弁で買い
コンビニでお茶やビールを買って見送る。
これほど質素なお葬式に三列したのは、はじめてだったが帰りの電車で
こんなのも皆の気持がこもっていて良いんじゃないかと思う。お金ばかり
かけて豪華なお葬式をするだけが良い葬式じゃない。大阪らしい人達だが
人情の厚さがしみじみと感じたな。叔母さんも安心して逝けたような気が
するよ。