明日の風

nae586252017-01-17

朝になる前に、ふと目が覚めそれから眠れない。六時前だ。それから
眠れずに起きて、外を見ると朝焼けがきれいだった。今日はあの日。
寒い朝だな。誰かの小説にそんなのあったなぁ。
月曜の夜に、近所の友人と新年はじめて会いビールを飲む。彼女は正月
も交代制なので仕事で今日も朝まで仕事で仮眠してから夕方に出てきた
いつもの店で、いろいろとしゃべりまくるが気心をお互いよく知ってる
ので、話しやすい。店のテレビで相撲をしていて白鳳が負けたとこで声が
上がり思わず見る。店内は満席で、どしどし後から客が入ってくる。
女性客も多いしひとりで飲んでいる人も多い。最後の方に明日は22年だ
ねと、友人がボソッと言いすぐにわかる。彼女も私も自宅が大きく揺れて
命からがらで這い出てきたし、どちらも一度死んだと思った気がした。
すぐ目の前で地震で母親が埋まっているのを呆然と立ちすくんで見ている
子どもの姿を忘れられない。そんなのを話してると涙ぐんでいた。
あの時、死んでたっておかしくないのを助かって生き延びている。そんな
気持を思いだすんだねー どこかの馬鹿がカメラ持って写真を撮りまくり
顰蹙を買ってる。自宅がなんともなく自分も家族もなんともない奴。
カメラで写真撮るヒマがあったら、埋まってる人を助け出しやがれ。
水の一本も持ってこない。そんなの実際に知ってる人にしかわからないんだよ。