顔見世

nae586252016-12-26

クリスマス25日は、なんだか半分終わりみたいでスーパーは午後から、お餅や正月用に
模様替え。ジングルベルもうるさいほど流していたのが、正月の歌になる。昨日、出かけて
いた長女が、夜に食事する前に大きな袋を出してきて家族皆にプレゼントをくれた。
冬用の靴下だった。こんなのでも貰うと、なんだかうれしい。
夜9時から、テレビでひとり顔見世の歌舞伎を最後まで見ていた。生の舞台を観れなかったので
せめてテレビでと。家族は呆れて誰もみない。今年は南座が休館中で先斗町歌舞練場になったが
見ていても、狭くやや古い。まぁ芸舞妓の血と汗の寄付で建てたようなのだから不景気だし手を
掛けてきれいにするのも大変なんだろうと思う。桟敷も花道の横で行儀の悪い客が乗り出して
役者を見てるのがテレビに映っていた。
午後の部の、「吉田屋 廓文章」で片岡仁左衛門が主役で勘当された若ぼん、遊郭の夕霧に惚れ
真冬に紙の着物姿で店先をうろうろし、未練たらたらなにやけた姿が味があるね。夕霧は、襲名し
中村雀右衛門が京都らしい、正月の打掛を羽織り見せている。吉田屋は上方歌舞伎の代表作で
前に、坂田藤十郎がしてるのを桟敷席で観たがひいき目に見ても、仁左衛門の方が見せたと思う。
藤十郎は高齢で体も細くないし、動きも少なくなっているし声も小さい。年には勝てない。と
思うな。今回の二人は似合っている。仁左衛門の、にやけ顔を見てると愛之助の顔が連想して
後を継ぐのは愛さんかも。どちらも立ってるだけで華があるし上手いんやねー
顔見世を最後までみたら、もう夜遅く寒い。来年は行けるかなぁ新しい南座へ。