地蔵盆

朝はやくに目が覚めると、いわし雲みたいな空が見え涼しい風が吹いている。朝はやい時間は秋
の気配がするんだね。でも九時過ぎるとまたすごい暑さが来る。
今日は地蔵盆なので朝、いつもの道を曲がり近くのお地蔵さんがある祠へお参りをしに寄った。
お地蔵さんはきれいになり赤いよだれかけを新調されて、お菓子が沢山供えられている。そこに
十円玉を重ねて、手を合わせた。ずっと地蔵盆の日はそうしているので今年も同じようにした。
関西だけかもだが、地蔵盆は地元の人たちに守られてずっと続いている夏の終わりの盆行事です。
普通は、地蔵盆の日が来るとそろそろ夏も終わりなんだけど今年は、そうもいかないみたいで
日中は気分が悪くなるような暑さで、まだどこにも行けない。宅配便も送れてない。
俳句していると、お盆からあと秋てことになり季語もそうなるので現実と違いすぎて句作しにくい
感じがしたなー　まぁ秋暑して季語もあるけど。
そうそう、守口に新しい古書店ができるそうで岡崎さん山本さんの守口高校卒業生てことでオープン
祝い兼ねてイベントがあるらしい。守口は大阪の京阪沿線の市で、以前二度だけ行ったことがある。
親戚のおばさんが寝屋川市に住んでいたので、そこへ行く時に通ったな。おばさんは始めは千林大宮
に住んでいたけど、私が大人になってから家を買って引越したんだな。今はどうか知らないけど、
その頃は田んぼだらけで、神戸の家よりずっと不便で田舎だったな。なんでこんなとこに引越したんだ
ろと当時は思ったが、たぶん家が安かったのだろう。と思う。
阪神大震災の三日後に母親と兄弟等で大阪のおばさんの家へ避難したが、その翌日にひとりで行った
のが守口だった。なんにも出せずに一文無しで全壊した家から這い出て逃げてきたので、守口駅前の
当時の三和銀行で通帳とカードを作った。身分証明もなにもなかったけどあんな状況だったので作って
くれてお陰で助かった。
家人は会社へ行っていたので、給料の振込に口座が無いと困ったのだ。その真新しい通帳に給料日に
きちんと振込されていたのを記入して見た時はホッとしたなぁ。それ以外にも東京の友人が連絡すると
すぐ百万円その口座にカンパして振込してくれた。ありがたい通帳だった。東京の友人は実家が伊豆の
名家で本人もお金を貯めているとは聞いていたけど、あんな文無し家なしの何も無い時に二つ返事で
お金を送ってくれたのは、うれしかったなー　今でもそう思う。あ、守口の印象はそんな状況だったので
まるで覚えていない。夏は神戸よりむあっとして暑かったような気がする。なんだそりゃ