水曜日

今朝は、すごく早くに目が覚めてしまう。午前五時だったが、空はどんよりして気温も高く雨が
降りそうな蒸し暑い。娘は仕事が早朝なのでもう朝食を食べ終えて用意していた。古紙回収の日
なのでダンボールをまとめて一階の指定位置まで持って行ってもらう。
幸い、午後になると晴れてきたのでハガキを画廊と個展本人からの二通も来ていたので、元町の
ギャラリーロイユで戸田勝久展を見にいった。行くまでに暑さでバテてしまい中に入りしばらく
椅子に座り、お茶を出してくれ飲んでいたら画廊の主が行きずりで見かけて休憩しに入って来た
と思ったみたいで、どうして来たのかと聞くのでハガキが二通も来てと言うと同時に、戸田さんが
慌てて説明してくれる。まぁ仕方ないかも、暑いのもありジーパンにサンダルで頭は白髪まみれだし
涼みに入ってきたと思われるのも無理ないかも。今までも同じようなこと何度もあったしねー
戸田さんの絵を見ていると、その画廊主の女性がこの中で一番気に入った絵はどれ?と聞かれる。
少しびっくりするが、思ったまま大きめのすももの白い花の絵が良い。と言う。今までギャラリー
へ数え切れないほど入ったが、そんなこと聞かれたの初めてだ。帰る時に外まで送ってくれるし
もう覚えてくれただろうか。
思わぬ別の収穫があり、長い間欲しい本が今度、出るかもと教えてもらい値を聞いておく。古書界
てのも内側と外側みたいなのあるんやねと、すこし内側を覗いた気分になったな、お金は何とかなる。
水曜日は、古書店が休みが多くウロウロするのもしんどいので帰る。
夕刊に大きく青空書房の坂本健一さんの訃報が昨日、大きく載っていた。死ぬまで現役で古書店をして
業界最高齢だった。自宅を本棚で囲った真ん中で笑っている坂本さんは元気そうに見える。しかし
某ブログで、自宅で古本を売るようなってから客が途絶えて閑古鳥がないて電気代払えないほど困る
月もあったと本人が書いていた。現役で死ぬるまでと口で言うのは簡単そうでも本当に、最後は本に
囲まれた部屋で暑い夜中にひとりきりで亡くなっていた。なんだかねーちょっと辛すぎる。