北野坂の夕べ

朝は少し寝過ごして、慌てて家を出た。明日から、沖縄へ二泊三日の短い旅行へ行くので
とりあえず、行き着けの喫茶店でコーヒーを飲んで家で余ったみかんをあげる。明日から
来ません。と伝えておかないと、毎日コーヒーを飲みに行ってると「あれ、なえちゃんの
顔が見えないよ、どうしたんだろ（死んだのかも）」てな事が言われかねないのだ。
生協によって、二階の百均店でクツ下三足買い大きめのショルダーバッグを捜して地下で
三日分の食材と明日用のパンと一杯づつ飲める携帯用のコーヒーパック「北野坂の夕べ」て
名のを買う。
しかし「北野坂の夕べ」て、どんな味やねん。異人館の中で西洋人がロングドレス着て大きな
リビングルームで優雅にコーヒーを飲んでいるような味がする（どんなんだ）のかも。隣には
「通天閣の夜」てのが同じ会社ので並んでいる。これは、通天閣の上階で坂田三吉が将棋指し
ながら「銀が泣いてる」言うて、コーヒーをズルズルッと啜るんだすか？　旅行先のホテルで
飲むのに買ったので、まだ飲んでないので味はわからないけど、これ関西限定だろうなぁ・・・
　旅行はいつも思うけど、行く前が一番たのしい。日頃、家事から離れることがないので自分に
ご褒美をあげる積りで、いつも旅行の計画をするが一人身だと、そんな気苦労も無く好きな時に
好きなところへ基本行ける。結婚して子どもが出来て子育てしている間は、ひとりで自由に旅行
するなんて出来なかった。今でも制約はあるし、家人の了解をとらないといけない。それでも
年に一度は、旅行へ行きたい。息抜きは、必要なんだよ私にも。