尼崎界隈

nae586252015-05-24

金曜日に、思いたってと言うかふらふらと電車に乗り阪神尼崎まで行く。もう五月とは言え
夏のような日差し。尼崎のことを地元の人と周辺の人は皆「アマ」と呼ぶ。蔑称では無く
親しみを込めて呼ぶんだろう多分。私の住んでいる所でもアマと言う人は多い。関西に多い
略して呼ぶひとつだろう。
そのアマの三和市場を久しぶりにウロウロと歩いていたが、大きい商店街と市場で今時こん
なに賑わっている商店街も阪神間では珍しいような人が多い。下町パワーが健在で、やたら
質屋とパチンコ屋とマッサージ店が多い。商店街を西に歩けば出屋敷だ。アーケードの端に
大衆演劇の小屋もある。しかし本屋は、こんなに大きい商店街なのに一軒も見あたらなかった。
出屋敷まで行かず、今日は尼崎駅まで戻り途中で草餅と鶏の塩ステーキを買って駅ビルの中に
あるブックファーストに入る。小奇麗な本屋だが、面陳に暴力団ものの雑誌や本が多いのが。
アマらしい。そういえば、出屋敷にも簡易宿泊所がある。いわゆるドヤだ。
阪神尼崎駅は子どもの頃に度々、母親が買い物しに一緒に来たことがある。年末には毎年来て
買い物して荷物を持たされた。大きな市場だなぁと子ども心に思った。大人になってから、大阪
へ行くようになり素通りして大阪へ行ったので尼崎で降りることが無くなった。
今日、ここへ来たのは「赤目四十八瀧心中未遂」の中に出てくるからだった。車谷さんが道ばたで
豚を解体していたと話してびっくりしたけど今は、もちろんそんな事はしない。多分。
土曜は、西宮ブックオフへいき懲りもせず二割引セールにつられて十冊以上子どもと合わせて買う。
秋に向けて、今まで手を出さなかった絵本も少し買う。芦屋川用に用意した絵本が全部売れたので
売れると嬉しいし、絵本もみていきたい。自分用に白川道のつづきを捜すけど見あたらず。
白川道車谷長吉は、同年で昭和二十年生まれて終戦直前に生まれたのも同じだ。偶然に二人とも
小説を読みまくっている。昨日まで「赤目」を再読して、今日は「病葉流れて」のつづきを捜して
いる。でも全然似てない。それがまた面白おすえ