道頓堀

nae586252015-01-24

また冷たい雨が降ったりやんだりの金曜日は、朝のうちに夕食の買い物をして急いで作り
午後に大阪へ出かけた。道頓堀界隈へ行って歩いたのは久しぶりだったが、大阪でもここ
は、特に大阪らしいというのかなんせ「すげー」て感じだったなぁ。ケンミンショーに出て
くるの、そのまま。カニやふぐや金の龍やらの飛び出たでかい看板が空に突き出ているのを
頭を上げて眺めていた。すごい大阪パワーだわ
道頓堀に来たのは、松竹座でしている中村雁冶郎襲名披露公演、歌舞伎を観れることになり
来たんだが、ちょっと早めに出てきて歩いて、ひぇーとおのぼりさん状態になったのだった。
母親が先に来ていて合流し、午後四時からの公演は外の世界とは違う小世界みたいで、着物
姿の品の良い女性も沢山いて、歌舞伎好きな人が大人しく観ている。席は、前から二列目の
花道すぐ目の前の席で、役者の顔の汗までよく見える一等席だった。襲名の口上があり、祖父
から孫まで、ずらっと並び上方歌舞伎がもっと栄えるのを口にしていた。仁左衛門も出て、
愛之助と人気役者が花を添えているし、芝居もよかった。見た目で、も少しお顔が小さく生まれ
てたらなぁと思わないことも無いけど、遺伝だからね。大阪弁の歌舞伎はやはり関西人には
耳馴染があり、東京ではできない親しさがあると思う。終われば午後8時半、ミナミの街は
人で溢れていた。しかし関係ないが、こうして歌舞伎の芝居見物をできるようになって五年は
経つが、もともと歌舞伎は高校時代から好きでみてたし、話言葉もイヤホンなしでわかる。
何気なく、歌舞伎を観にいくと飲んでいる友人などに話すと揃ってちょっと不快そうな感じに
なり、なんであんたがみたいなことを言われたり嫌味を言う人が多い。それに今まで歌舞伎を
観たことがあると言う人に会ったことが無い。皆、なんだかイヤそうな感じになる。自慢して
るのかみたいなね。おまけに、ついでみたいにあんたはどうのと関係ない話でぶすっとされる
と、こちらも何で?てな気持になってくる。
どうも歌舞伎を観にいったとかの話は、普通では嫌味にしかならないみたいだと感じるね。
そんなに特別なものと思えないけど、毎年何度か行けるのはかなり恵まれているのかも知れない。