ビッグイシュー

この頃どうもうまくいかないこともあり、気晴らしに出かけて本屋をウロウロする。本棚の間を
ウロウロ本に囲まれていると気分が落ち着いてくるのは、いつもの事だ。J堂の本の本の棚で
面白い本を数冊見つけてパラパラと読みしては戻しで、どうもなぁ。と思い切りがつかない。
一階で雑誌コーナーを見て、「本の雑誌」が末井昭特集で迷わず買った。実は今日は精進落とし
な気持で財布にも使う気のお金を入れてきた。その始めに一万円札を出して払うと９３００円の
お釣り、どうも根が貧乏症なせいかどうか一気に使えないんだねぇ。
お昼時で元町まで歩いても、マックは並んでいて超満員。どうしようかと駅前まで歩くと、ああ
買おうと思っていた「ビッグ・イシュー」最新号を見慣れない男性から一部買う。今号は古本特集
があり買ったのだが、売っているまだ若そうな赤い帽子を被った男性に前の人と違うんですね。と
言うと、前のＹさん（７０代）は病気になって入院していると言う。それで、おせっかいに聞いて
しまうと援助があるので入院費は大丈夫なんだとか、今の人Ｂさんはどうしてイシュー売りになった
のかとか立ちながら話しこんでしまった。ホームレスの自立支援のために一部３５０円から何割分を
自分のものになるが、よく売れても一日どれぐらいだとか雨の日は売れないし、Ｂさんも社員で仕事
していたが突然、ガンがわかり即入院で退院したら失業になりホームレスになった経緯を話し、それ
でも笑顔で帰る時は、長いことしゃべってしまいすみません。と言われなんだか全部買ってしまい
たくなった。何か缶コーヒーでもかっとけば良かったと後で思うけど遅いよ。Ｂさんは４７歳だと
とにかく先に読みたくて、カフェＣでコーヒー注文してビッグイシューを読む。ホームレスになる
人には、それぞれ理由があるのを今更だけど知って自分のぬるま湯にいるのを気がつくんだよねー
隣でバカ話してるＯＬが余計バカに見えたな。
帰りに、お土産に元町の二つ茶屋でカステラを一本買って帰った。使い切ると持ってきた一万円は
結局半分も使わなかった。そんなアホな気分は、もう消えていたし。