大陸の細道

10月も後半、だんだんと年の終わりが近い気分になってくる。気の早い街はお歳暮に
クリスマス商品まで売りだしてるしねー ハロウィンて9月後半から飾りつけてるが、
本当の日て、いつなんだろうね
今日は夕方から出かけて四国から神戸に来た友人と集まり会うので、夕食を作ってから
電車に乗る。大きな電気店が近くに無いので、三宮で忘れずにとUSBメモリーを買った。
ずっと私だけ持ってなかったんだが、最近パソコンの具合が悪くて動きが遅くもしもの時に
USBに保存しておく必要を感じたワケ。今更と言われそうだけど、8ギガで1200円。
新刊書店で少し本をみて元町へ歩いて待ち合わせ場所へ、半年ぶりに友人4人と会いビールで
乾杯し、わいわい話しながら食べて飲む。まぁ少し年いった女子会だがね。
元町で今日読んだ木山捷平の本に、大陸(中国満州)へ戦争末期に渡る途中に神戸から船で
朝鮮半島へ行く前に、元町で将棋の駒を買うところがあり一日だけ木山が神戸に居たらしいのが
わかる。当時は飛行機で行かず、船で釜山へ渡り朝鮮半島を横断して中国入りし北の満州へ行く
コースが多かった。岡山が故郷で、ここで戦時中手に入りにくい酒を受けとり大事に大陸まで持って
いき飲んでいるのは、酒好きらしい話だね。
満州でも殆ど仕事らしいことはしないで昼に起きてご飯を食べて暗くなると必ず、酒を飲みに出て
いたり、イライラしたり体の具合が悪いと必ず酒を飲んでいる。戦争が終わる5日前に召集されて
穴を掘って戦車の下に爆弾を抱えて身を投げる練習をさせられ寸前に終戦になって助かっている。
中国にいた時の「大陸の細道」や「長春五馬路」の小説は木山独特の味があり、なんとなく中国の
風景が見えるような感じがして好きだな。