しょうもないこと

お盆も終わりの送り火、しかしまた大雨であちこちで警報が出て山の上や裏側の方はえらいことに
なっている。今年の夏は雨の被害が多い。今日は雨の合間を狙うように出て実家へ寄り、仏壇に少し
久しぶりに手を合わせた。なんだか頭を垂れていると思わず、すんません。とあやまりそうな気持に
なる。何に謝るんだか、こんなのでご先祖様が仏壇の奥から怒っている気がしないでもないのよ・・・
ふらふらしてロクに仕事するワケでも無く、何かするとすぐしんどくなるし好きなことしかしない。
やりたくないことは極力見えないことにしているしね。なんでも適当だし、ほんますんません。生きて
る人に言われると腹が立つが、死んだ人の声なき声にはただ頭を垂れるのみだす。お盆は反省する日かも。
昨日も偶然に買い物しに行ったスーパーで某婆さんを見かけたが、近所で今は乞食のように言われている。
少し前まで話しする相手に「私は金持ち」と自慢して毎日パチンコをしているギャンブル中毒でいつも誰か
を罵っているような婆さん(82)で、私は顔は知ってるが触らぬ神に祟りなしな気で一度も話した事も
無かった。
しかし嘘だらけの婆さんで今は、住んでいる住宅の家賃も滞納し電気ガス水道も止められている。あちこち
で知り合いにお金を借りて返せない、スーパーで試食を毎日何度も食べている。等など噂が聞こえている。
その婆さんが目の前で、おにぎりの棚の前で立っていた。試食は婆さんが全部食べるのでこの前から出さなく
なっている。パッとみてギョッとするほど痩せて髪はボサボサだし垢がついたような顔は日焼けで無い内臓
が悪い人のじじ黒さで、一瞬で死相のようなのを感じた。おそらく殆ど何も食べてない日が続いて、暑さで
体も弱っているんだろと見ただけでわかる姿だった。婆さんは、いつまでもおにぎりとお弁当の棚の前で手
を出してはまた戻しを繰り返していて、私が買い物をして帰る前もまだそこに立っている。全く一度も話し
たことも無い、性格も悪いのを聞いてる。でもあのままじゃ死んでしまうだろう今晩でも餓えと暑さとで
死ぬかも知れない。と頭のなかでぐるぐると迷う。今財布からお金を出して手に渡そうか、おにぎりを買い
あげたら良いかとしばらく婆さんの姿を見ていた。でもできなかった。そしてスーパーから出て帰ってから
夜も寝れず気になって落ち込んだ。明日はいるやろか死んでないやろか、あそこまで落ちぶれたのが自業自得
でも、アカの他人でもねー
でもね、あれぐらいのババアてのはやっぱしぶといんだね、今日同じスーパーでまたばったり見かけた。やっぱ
おにぎりの棚の前で。年金が入って、買えるんだろう。また全部パチンコで負けてふらふらと黒い顔で痩せこけ
て、おにぎりを見てる日がおそらく死ぬまで続けるんだろ。同情しないよもう。お盆の反省その二。