散歩で感じる村上春樹

nae586252014-06-07

梅雨の最中、とぼとぼと北野坂をあがって知人が出している「型染展」へ。いつもと違う坂を雨がぽつぽつし始めた中歩いて像の置物が入口にあるビルの前を通り(昔、友人が酔っぱらって象の上に乗った)、手前にダルの記念館があり呼びこみしているのを通りすぎてようやく北野坂のギャラリーに着く。生憎、知人は見当たらず思ったよりきれいな沖縄のビンガタ風の着物など見てから外に出ると、雨がしっかり降りだして途中いかにも北野らしい喫茶店で雨宿りしていたがさっぱり止まないので、仕方なく出て結構しっかり濡れてしまった。梅雨なんだから、傘を持って歩きなはれや
新刊で見かけて思わず買った『さんぽで感じる村上春樹』とブ系で買った百均の文庫二冊、この頃立て続きに読んだ本が面白くて二日ほど読みたい本がなくて困っていたので何か読む本が無いと寝れないのだ。そういえば、朝日の百周年記念の漱石の「こころ」再連載で漱石の本がまた読まれているらしいが、わたしはとっくにもう一度「こころ」を読んだ。読んでいて、先生と僕の物語に、村上春樹の小説とどこか似たものをすごく感じた。おまけに付けると朝日に電話して専用「こころファイル」欲しいと言ったひとりだす。はいミーハーです。ネットで読んでも貰えないし
雨に濡れて体が冷えてあったかいお風呂にゆっくり入る。関東では大雨が降っている、やっぱりだんだんと天候がおかしくなっているな。新刊の散歩本を読んでいたら、羊のいる丘のある北海道へ行きたくなってきた。
そうだ「さんぽ春樹」本の中で、双子と僕が配電盤を捨てに行く貯水池を、狭山貯水池とあったがこれは多分間違いだ。小説を読んでいて、この貯水地は芦屋岩園町と西宮市境あたりにある小さな貯水池が目に浮かぶように出てきた。地元の人しか知らないわかりにくい小さな貯水池で回りに桜並木のように公園ぽくなっていて何度も桜の頃に行ったことがある。この本の編集者は芦屋神戸のことも詳しく調べていて、きちんと歩いて見ている感じが他のこの手の本と違って好印象があるね。もひとつ違うと思うのは、やはり神戸のジェイズ・バーがこれも映画で使われた「ハーフタイム」と紹介されて(他でもよく言われる)るが、別のジャズの店がある。僕が背中でドアを開けて入るのは二階では無くて地下なんだよ。今はもう無いけど。