三姉妹の絵

nae586252014-04-10

今朝は気持の良い晴天、桜はもう葉桜になり花びらが風に舞っている。桜の木の下で、しばらくそんなのを花を惜しむように眺めていたら服の胸の上に花びらがのっていた。花の降る午後なり。
仲の良い先輩に絵の好きなSさんが、バブル期に買った上村松園の絵の複製(シルクスクリーン
20万の絵と同じ絵がある画集を見つけた。と言うので一度、私に見て欲しいとか。私が見たってどうなることも無いと思うけれど、まぁそう言うのならと重いそれを持参してきたのを広げて見る。
しかし松園の絵てあらためて見ると、ただの美人画に終わらない内に静かな情念みたいなのがあると今更だが思わずにいられない。三姉妹が一冊の本を読んでいる絵は、なかなか欲しくなる一枚だが、清水の舞台から10回飛び降りたって買えないよ。知人の持っている絵は、パッと見は本物みたいに見えるきれいな色のだが、ニセ物と言うのか本物では無いので、20万は高すぎる。と思うが私は鑑定士じゃないし、今それを売ったら5万以下じゃないかなぁ。と心で査定して知人には良い絵だね。と言う。しかし絵の値段てのもヤクザなのがあるものです。前も某芦屋婦人が経営する店で飾るためにかなり高い値で買ったとかの、小磯良平のデッサンを見た時は、すぐに印刷とわかるのでサインだけ似せて鉛筆で書いてあった。思わず、これニセモノだねと口に出したら「そんな事無い、絶対本物」と憮然とされたこともある。
どうしてわかるのか、と聞かれる時もあるけど見たらわかる。としか言い様がない。絵の具や鉛筆などの手ざわりが無いツルツルのコピー紙の絵を素人相手に百万で売る方が悪いが、バブル時てのは詐欺まがいの商売ももうかるのがあったんやろねー 芦屋婦人が今、破産寸前で小磯の絵をどこかに売りに行ってたら500円と言われるかも。