ポールが大阪へ

土曜とは、打って変わり雨模様の一日。娘K子が昨日から風邪をひいて、仕事も休んで普段しない昼寝を3時間もしている。
ビートルズポール・マッカートニーが来日、関西空港で白い法被を着て姿を現した。七十一歳だとは思えない若さというか、お元気な様子をニュースでしていた。ビートルズの歌を、来日にあわせてラジオでよく流れて、聴いていると良いなぁ。と思う自分に気付いて何だかねぇ。若い頃は、正直全然興味なくどうして、あんなに熱狂的通り越して熱病みたいに叫ぶファンの群衆を遠めに眺めて、こちらは逆に冷めるようなのだった。
ある程度年とってからの方が歌のよさがわかるのかしら。
よく覚えているのは、中学なったばかりの頃に「レットイットビー」が何年振りかでビートルズのレコードが発売され、毎日とにかく歌が掛かっていた。我が家は古い一戸建ての家で、まだステレオもなく父親は、ビートルズなんてと言うか洋楽を聴くことが無い、あんなうるさい歌のどこがええねん日本人は演歌やろな人で、まぁ平均的な日本の頑固おやじタイプだった。なのでレコードも聴くことが無かったし子どもだったが、隣の年上のお兄ちゃんがビートルズが好きで、この曲を二階の屋根越しにテープで録音したラジカセを屋根に置いて聴かせてくれた。それだけ隣と近かったし、天気の良い日など屋根に布団干したりしてたからね、そんな時代でその時聞いたのがビートルズの最初だと思うが、良いなーとは思わなかった。ただ屋根に置いたラジカセからウチの屋根越しに聴いてた光景をよく覚えている。
それからファンの友人に高校の時に半ば、無理やりにフィルムコンサートとかに連れていかれて、逆に先の熱狂的ファンの泣き叫ぶ姿に退いたなー
今もビートルズのレコードは持ってないが、その頃ちっとも良いと思わなかったのが、今は歌が流れると思わず耳を傾けている自分がいる。