なつかしい光景

しかしドラマのような光景を見ることもあるのを、昨夜見る。いつもは暗くなってから行くこたないツタヤへ家人の借りたDVD返しついでに、自分が見たいのを借りて、とっぷり暮れた雨模様の道を我が家のすぐ前にある公園を通り帰ると、なんか異様な感じがする。「?」と見ると公園内の木の下で高校生のカップルが制服姿でひしと男の子が片手に傘をさして抱き合っていた。しばらくチラ見して通りすぎたが、ずっと無言。あんたらドラマの主役気取りかいと、おばさんは呆れて家に帰る。どこかで、こんな光景あったなぁと思えばそうだ「ノルウェイの森」だ〜 あれはデパートの屋上だった。
なんだか知らないが、気になって「ノルウェイの森」が、ほぼ44年ほど前の1969年あたりのこと(大体の推測で)なのに、ちょっと今更ながらびっくりする。わたしゃ10歳過ぎたばかりの小学生さ。でも全然、古い感じがしないよ。そう思いパラッとページを開くとまた読みだしている。何度目だこれで。悪いが、半沢直樹の原作は読まないが、私はこっちが良い。
ちなみに「風の歌を聴け」には、冒頭に1970年8月8日からと、書いてある。43年前の夏なんだねー、その頃には芦屋に海辺があった確かに。その翌年ぐらいから埋め立てがはじまったような気がする。中学が海がすぐ近くにあり、堤防沿いの狭い道を走る体育の授業があり、二年には埋め立て工事をしていた(多分)「風の歌を聴け」を読むと、なつかしい海辺を思い出す。
今日も朝から雨が降り続いた。晩ご飯に、またイカリングフライと下足のフライを揚げてマヨネーズとしょうゆを混ぜてつけて、ビールを飲む。高校生の時には雨の日に抱き合った思い出は無いけれど大人になって雨の夜を過ごす方法はわかったかも。