わが母の記

しかし今日は暑かったですね。気温が高く長袖のTシャツ一枚で外を歩いていた。日差しも強いし夜のニュースで30度以上なったとこも多いと。
ちょっと映画「わが母の記」DVDを必要あってみた。役所公司が原作者、井上靖の役で樹木きりん(漢字が思いだせん)が母、八重の役の自伝映画だが、伊豆・湯ヶ島や沼津の御用邸の海など映像がきれいだった。次第に痴呆がすすむ母の時おり思いだしたように口にでる言葉が、息子の捨てられた思いにかぶさる。しかし樹木きりんはうまいね。時代が昭和はじめからで映像的になつかしいような場面も多かった。最近こういうきちんとした古い日本をだした映画て余りみてない気がするな。
原作の井上靖は、北海道生まれだが日中戦争で父親が当時の朝鮮へ出征し母の実家のある伊豆へ三歳の時に預けられた。そこには家を守るための母の気持があったのを息子は知らず、ずっと捨てられたと思って大人になり作家になり成功する・・・と、このへんで。井上靖の小説は初期の頃のしか読んでなく今度、この小説も読んでみたくなった。