四月の雨

朝、マンションのエレベーターを降りてエントランスを出て自転車に乗ろうと庭を見ると、管理人のおじさんが水をまいていた。おじさんに声をかけて水まいてるの?と言うと、管理人用の伝言版に、水まいてください。と書かれたんだとか。ここに住んでいるヒマなおばさんが見張って水を何日撒いてないと計算してるらしい。大変やねぇ今日は雨が降るみたいだのにと言うと、まぁねと手を上げる。なんでも給料を貰って仕事をするのは大変なんだよなー 毎日家の中にいてヒマなんだからおばさんが水まけよ。自治会では役についてなくても仕切ってるので影の会長と呼ばれてるし。
昨夜遅くまで『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼』村上春樹文藝春秋)新刊を読んで、ちょっと寝てても夢にうなされそうな気持になった。或る意味、二度は読みたくないしおかしな妄想みたいなのに獲りつかれそうと言うのか気持悪くなる。いろいろ生きていると死にたくなることもあるだろうけど、これはちょっとひどい。と思う。やれやれ。どうしたって言うんだ?
訳のわからない人は図書館で100人待ちででも読んでください、とは私は奨められないけど。