チェブラーシュカの犬

この頃、月曜9時は「ビブリオ」を見るのが決まりのようになってるが、今回は絵本だった。古本でも絵本は全くダメなので(どうも他の方がたも同じらしい)最後まで出てきたロシア絵本「チェブラーシュカと仲間たち」は、さっぱりわからなかった。先週の「たんぽぽ娘」は読んでるし持ってるので大得意だったのに、本の世界は奥が深いのだ。しかしこの絵本、小さな子どもがいる母親は知ってるかもだけど知らない人多そうな気もする。去年あたりに子ども向け映画で公開された原本で、初版は1976年におそらく作者が生きている時に出版されロシアでは馴染深い絵本らしいが、日本では知られてない(らしい)去年に復刊されたのは大幅に変えられている。初版には犬が主役なのだが復刊版というか映画では、犬でなく現実の動物でない黒いコアラとクマを足したような動物になっている。大筋は同じだが映画向けにインパクトのあるのに架空の動物にしたわけ。
ドラマでは初版つまり最初の絵本も出てきて、こちらは入手困難な古書だけど私は勿論そちらが読みたい。結構絵本好きな人には子どもがいない独身女性や中年以上の女性が多いけど、この絵本を持ってる人はいない気がする。
まぁいつもの我が家のネタをすると、私は親に絵本を読んでもらった記憶が無い。大人になるまで覚えている本も無いし小学校の時に自分で図書館で読んだ絵のある本を大量に読みまくった記憶はある。なんとなくだけど「ガリバー」や「ハックルべリィの冒険」とか絵付きの子ども用本にした外国の本がおもしろかった。でも絵本じゃないね。私の子どもにも絵本を自分が寝る前に読んだことは余り無い、のは家人が子どもと添い寝しながら毎晩絵本を読んでいた。そういうのはものすごく子煩悩な家人は本屋で毎回のように読む絵本をさがして買って夜に読んでたのだ。わたしゃ楽できるしどうぞと任せていたんだが、一度なんかで紹介されていた絵本がおもしろそうで本屋で買って、子どもに見せて読ませた時すごく受けたことがあった。タイトルは忘れたが、小学生の男の子の隣の子が怪獣の姿で乱暴者の話のでマンガぽい絵で、それまで正当な昔話の絵本ばかり家人が読んでいたので珍しく私が買ったその同級生が怪獣な絵本が面白くて大受けして家人は随分と悔しがっていた。まぁそりゃそうだろう。その頃の絵本は震災でみんな無くなった、と思ってたけど一冊だけ本棚の奥から出てきた。
そう思いだした子どもの頃に読んだ絵つきの本で、忘れられない本があった。「ああ無情」ユゴー作。「レ・ミゼラブル」。子ども向けにやさしくした本だけどそれまで読んだ子ども向け本と違う深く考えさせられるものあったのを、はっきり覚えている。小学生だった、図書館でぶ厚い白い本で最初に井戸で水を飲むところから挿絵があった。映画はまだ観てないけど、そうだ子どもの頃に読んで一番覚えている絵つきの本だった。