雪の舞う南座

nae586252012-12-26

朝、さむいなぁと思ったら京都はもっと寒かった。今日は、やっときた南座での顔見世の千秋楽の日。どういうワケか特別招待券で桟敷席で歌舞伎を見ることができた。いつものように母親と二人で初めて桟敷席に座ったが、二人分の席が掘りごたつ用に座れて机が斜めにあってここでお茶や弁当を食べたりパンフレットを読んだりできて、大変座り心地が良い。さすがサジキだ。前に顔見世が見たいと言ったことはあるが本当になるとはねー今年最後に、ご褒美をいただいた気分。
今回は、先に亡くなった中村勘三郎の二人の息子、勘九郎七之助も一緒に出て襲名披露も兼ねているなんだかよろこびとかなしみが混じったものになったが、勘九郎は立派に襲名した姿を芝居にしていた。団十郎が休演して代役になったのが残念だったけど。他にも仁左エ門に愛之助など東西の役者がそろって豪華な顔ぶれ。売店ロビーには、お祝儀を貼りつけたチリとり風の祝いが祇園のあちこちの名入りでズラッと並べられ、おそらく本人らしい着物姿の芸妓さんが写真をケータイで撮っていたな。しかしサジキで見ると楽だ。
お芝居がハネて外に出ると雪が舞っていた。少し歩いて花見小路の角にある喫茶店でコーヒーを飲み小路を母親と歩く。この前読んだ「花いくさ」の峰子さんがここの中にいたので場所を確かめたかったのね。あの一力亭もすぐ見つかった。
神戸に帰る前に高島屋で、阿じゃり餅を買って阪急で岡本まで帰るとさすがに少し疲れたなーでもなんだか本当なのかウソみたいな日だった。