タルホの夜

nae586252012-06-23

週末は梅雨の晴れ間で、午後からトアロードへ出かける。ギャラリーロイユで今日から始まった戸田勝久個展へ。表通りから少しわかりにくいが、キダビル二階の案内でやっぱ地元なので、すぐ見つかる。京都だとそうはいかないし。
小さなギャラリーの中でお客さんが沢山いる中で,イナガキタルホの歩いた神戸の夜など、夜空に月が浮かぶ濃いブルーが印象的だった。しかし思わず手にとって片端から見てしまったのは、タルホの初版本など古書や直筆の短冊や色紙の豪華さ。戸田さんは関西学院大出身で、タルホは先輩だとかなり熱烈なファンなのを知ったな。
丁度、人が切れたので少しお話させてもらったが興味深い話が多く、いつまでも聞きたくなるしこのロイユの空間はとても落ち着く。お祝いの花が壁に置かれていて、ひとつが思文閣の田中大さんの名があり、おおなんでも鑑定団の若旦那だ。
個展は、稲垣足穂ファンならたまらないものだろうし神戸の風景が戸田さんの独特のメルヘンワールドになっていた。ぶしつけな質問にも快くなんでも答えてくれて感謝です。
外に出ると、なんだかトアロード周辺の雑多さの中でうまく調整されているような眺めを見ていた。神戸らしいとでも言うのか、ラブホの隣が最新ブティックと中華料理店やアメリカンバーがあったり、そうそう古本屋もある。