マーマレードの朝

五月も半ば、急に肌寒いほどの日が寒の戻りのように来るし、やっぱ五月病てのはサラリーマンだけじゃないんだよな。と他でも同じように、体がだるくて眠くて仕方ない人がいるのを知ってホッとする。ウツな気分が沈滞するのは、朝から火事だの車が児童の列に突っ込んだの、暗いニュースばかりたてつづきに流れて明るくならないのもあるんじゃないか。ほんとにねー
しかし今朝は、すこし幸せなこともある。前に結婚式にいった娘が引出物に持って帰ってきた、マーマレードの小瓶をなんとなしに開けて、トーストにバターとつけて紅茶で、ささやかな朝食を食べたら、あらとてもおいしい。ちょっと余り食べたことないまろやかな甘さが口に残り、おいしいなぁと思って瓶をみたら、英王室御用達とかのイギリス産のだった。どうして英王室で使ってるマーマレードが日本で売られてるのか、よくわからんが確かに、おいしい。イギリスパンによく合う。これは銘柄を覚えて、またデパートでも買いたいね。朝食が、おいしいと少しぜい沢な幸せを感じるから。
なんかの映画でみたけど、イギリス貴族の家では位の高いレディーは、朝食をベッドまで運ばせて食べる。そこで自家製のマーマレードをパンに塗って、とても幸せそうに朝ご飯をいただいている老婦人の姿が、見ていてもぜい沢なおいしそうなのに見えたなぁ。アメリカが路上の屋台でホットドッグかじって歩きながら食べてる映画でよくみるのも、一度してみたい朝食だけどね。