若い親子

nae586252012-02-26

春らしい日が来た〜と浮かれていたら、やっぱまた少し寒く雨もふる。
古本市の用意をしていると、去年買った値札はがし液(丸善)が無くなったので、就活で黒いスーツを着て出て行く娘と一緒に出る。途中でコーヒーを二人で飲んで、勿論私が出して駅で別れる前に電車代とクッキーを渡した。はよ仕事決まってくれ・・・
私は三宮で降りて、センター街のN沢で、はがし液をさがして買う。これ結構高いし余り売ってないんだが、「ブ」のシールはがしには必需品。まぁ古本者の必須アイテムてとこ。前は丸善でしか売ってなかった。神戸には丸善はないし京都もない、大阪は難波の方で遠いし丸善の文房具好きな私は、たまに東京へいくと丸善であれこれ買うんだな。便箋とか手紙書く時は使うし、鳩居堂の便箋とかも好きで京都へいくと買ってしまう。
三宮、地下の「ブ」をみるけど何もなし。地下街の西にある古い喫茶店に入ると、ばったり知人に会い少し話す。この近くのカフェでよく顔を合わしてた人で映画好きな人、仕事の休憩中だとかで10分ほど気になってたことなど話せてなんだか気が落ち着いた。去年夏から、ずっと胸の奥に綿ぼこりが詰まっているような気持だったし誰かに話しができたのはよかったのだ。この店に入ったのは三年以上ぶりで、すごいタイミングのよさ。
家に戻りしばらくすると、実家の母親から電話で姪(弟の子)が子どもを産んでから初めて連れてくるらしい。去年末に産まれてまだ見てなかったので、それならと実家へいく。若い夫婦が、小さな赤ちゃんを抱っこして家に入ってくると年寄りふたりの家がなんだか明るくなった。
母親手製の、ひな人形を生まれた女の子Aちゃんにお祝いにあげるので、それを車でもらいに来たんだな。まだ二ヶ月の小さな子をあとで、そっと抱いたら久しく感じることの無かった命のあたたかみのようなのを抱いているような気になった。
子どもが小さな時は毎日、こう抱いていたのも20年も経つと、とても久しぶり。まだ無力で守ってあげないと生きていけない小さな子どもは、とても可愛かった。実際に自分の子を産んで子育てするのは厳しいし可愛いだけじゃないが、生まれてまだ間のない小さな子を抱いた時の命をそっと抱いているようなあやうさは貴重な体験だった。