大人買いした日

今月もなんとか原稿を送ったし、重い荷が肩からおりた気分。それでまたふらふらと一人で出て、古本を見る。店内で、見てると入る前はそんな積もりじゃないのに手に何冊も持っていて結局、思ってたより3倍ほど買ってしまう。昨日今日の二日で10冊は買ったな。昨日はブックオフ閉店セールで安かったけど今日は一冊が「ブ」の6冊より高かった。
それもま、いいか。と大人買いできるのに後で、しみじみ重い袋を提げて思うものがあったな。今月なって幸運なことが重なり、お金の心配がとりあえず無くなったので先月までなら買えなかった本がすっと買えたのが、しみじみ実感できたのだ。まー金額言うとささやかなもんだけんど。
そう思うと、一番そんなので辛かったのが去年の芦屋美術館であった古本市の頃で、広いフロアで良い本があちこちあり、欲しい本が沢山あれど買えず情けない思いをしたし、毎日手弁当を作って庭に面したテーブルで食べていた(林さんと一緒になった)晴れた日でよかったと思う。遠くの古書市もまるで行く余裕が無かったしまた、欲しい本があっても買えないのは辛いもんね。そんなので二年ちょい前の日記を見てみたら月収20万ほど減っている。若いサラリーマン一人分ほど給料が減ってんだから苦しいのも当然だ。それも今日は、本をささやかな大人買いして小さなしあわせを感じたわけなのだ。