二月は逃げるぜよ

寒いさむい大雪のニュースをテレビで見てるだけでも、震えそうな一月が終わり、今日から二月。面白いもので、途端に寒さがすこしマシな感じがするな。さむかったねぇほんと。
しかしなんとも胸くそわるいテレビもあったのを古本がらみで知る。関東でも放送してるのか知らないが関西では午後のワイドショー「ミヤネ屋」おは朝の宮根さんがフリーになって持った番組だが、27日の放送で岸部四郎が運気をあげるためとかで風水師に勝手に自宅の古本をブックオフ店員に売られた。それが吉田健一著作集32冊(多分)だろうので本人がいない時に全部売られた査定が一冊20円だったとか。それはないよ。
まぁ蛇足ながら吉田健一のその本揃えを日本の古本屋で見てみても4万〜8万ほどの値がついているし(15万は高いけど)状態が良いと間の6万ぐらいで売れるだろう。すると一冊ほぼ2000円弱が適正な価格だろ。ブックオフの査定が古書価格ではないのを象徴するよーな事件だよ、ひどいねぇ。今頃、そのヨシケン集は500円で店頭に出て、どこぞのセドリ屋が全部買い占めてんじゃないだろか。岸部四郎はいい面の皮だが、こんなやり方はテレビの傲慢をさらけ出しているし、吉田健一の著作や吉田健一をバカにしていることじゃないのか? マ、岸部四郎が読んだかどうかは知らないけど。純文古書を笑いもののネタに使うなつーの。