櫻守の幽霊

どんより雲が出てムシ暑い日。ついに今日は病院へいった。夜中に両手がしびれて起き、右手がひどくしびれコワくなった。こんな時に毎日仕事があるもので、電話してしばらく休むと宣言する。夏休みのつもり。病院へ行く前に妹から電話で、こちらもびっくりする家族の報せを聞いた。今ってダウンする人多そうですね。無理して倒れても誰も助けてくれません、仕事なんか休んで自分を守りましょう。
夙川の病院で診察、CTと頚椎レントゲンと血液検査。脳には異常なく、きれいな自分の脳みそが見える。夏バテからじゃないか、などよーわからん。検査待ちの時に仕事場の上司から電話があり、丁度病院なので異常ないとは言わず、よくわからないがおかしいと言う。どこの病院かなど聞かれる。労災もないパートにうるさく言うなよ、仕事はしばらく休みにした。また金欠がひどくなるけど、したくないと体が悲鳴あげてるようなもの。
その後、実家へ寄りあれこれとしゃべる。こちらもしばらく病院の世話になる。生命保険証をみて母親とふたりでロイヤルホストへ歩いて昼を食べながらボソボソと話し。母親は75歳だが、神戸ではニュースで125歳だったか生きてりゃ最高齢だとかの女性が29年前からおそらく死んでいるのがわかった。ニュースの映像をみて、今は公園の住所が岡本の櫻守公園だとすぐわかった。笹部さんの最後に住んでいた家の庭を神戸市が保存して公園にして、ソメイヨシノ嫌いの桜守翁の育てた彼岸桜など多種の桜が咲いている好きな場所に、登記上では住んでいることになっている、幽霊のような女性。笹部家と関係のあった人だろうか、何故死亡届けも出されず不明のままなのか?公園の回りは建売住宅がびちびちに建っていて道も狭いし公園だけが昔の名士の名残を残している感じなんだが120年前に生まれた桜守の幽霊かも。