犀の在処

nae586252010-02-13

ようやく少し晴れる。朝から洗濯機を回して、わっと洗濯物を干す。昔風に言うと満艦飾はなやかなり、て感じになった。(私は大正生まれか?)
雨ふりの日に少し本棚をさがして、何かと話題の晶文社の本を出してみたら結構あれこれあった積もりなのが、写真の二冊がとりあえず出てきた。植草甚一の散歩誌と植草甚一自伝、先が晶文社創業35周年記念で後が45年記念とオビに書いてある。どちらも古本である。見返しの値付けもそのままあるので、字でどこの古書店で買ったかわかった。結構、私にしたら高い値で二冊とも買っているなぁ。植草甚一の本は殆どが晶文社から出ているので、復刊ブームの前は新刊で買うのが難しかった記憶がある。或るきっかけで10年ほど前に名前を知って、それまで読んだことがなかったので、新刊ではじめ本を捜したけど見つからなかった。リストには沢山本があるのに売ってないのに、少し寂しい気がした。
 その後すぐに某古書店でそんな話をしてたら、次に行った時に帳場から「これ」と出してきたのが、散歩誌だった。うれしかったし初めて読んだJ.Jおじさんの短文は、ひょうひょうとしていて生き方そのままのような感じで好感があったもんね。恐らく、一番最初に買った晶文社の本だろう。しつこく言うけれど、はずかしながらそれまで知らなかったし読んだことなかったのだ。それから古本ばっかりだけど、植草さんの本は見つけると買ってんだが何故か余りない。売ってしまったのもあるし、さがしたら出てきそうだけど。晶文社の本と言うと犀のマーク、この位置が二冊を比べてみると微妙に配置が違っている。背表紙の下にあるのは同じだが、それ以外の中表紙の方や場所が10年で変わってんだけど、何か意味があるんだろうか?そういえば、古本シリーズみたいなのもあり彷徨舎の田村さんにサイン入りでいただいた本や月の輪さん、石神井さん本など揃えて置いていたのも、どこへ行ったんだろう・・・もうそんな文芸関係のを出さないのは何とも言えないぐらい残念だし過去形に近付いているようで、あえて言うけれど心配だ。昔は良い本一杯出していたのにと話のネタだけにならないで巻き返して欲しいものです。