奇蹟の画家

nae586252009-12-13

昨日の新聞に小林多喜二の恋人だったタキさんが亡くなった。とあるのを読み、今まで生きておられたのにびっくりした。タキさんのことは『母』という多喜二のお母さんから聞き書きした三浦綾子の本に詳しく書いてあり、知っている。多喜二の小樽の家の中ではバイオリンの練習してたり、なんつうか庶民ではない家の感じがするのにタキさんは、合わなかったみたいなのがあったとかあったように思うが、手元に今は本もないし違うかもしれない。
今日は石井一男展をいつものギャラリー島田でしているのを北野坂をのぼってみに行った。今回、石井さんの自伝(ノンフィクション)『奇蹟の画家』後藤正治講談社)が出版され、それに合わせて個展が開かれ後藤さんも来られたオープニングパーティもあった。ギャラリーに入ると沢山のお客さんがおられ石井さんもおられ早速あいさつする。半年ぶりにお会いしても、全然変わらず。話している間にも絵が次々と売れて内心びっくり。石井さんは、来年早々にテレビ「情熱大陸」にも出演が決まっていて、来年は一躍有名になりそうなのだ。
そのテレビと同時期に東京の小平にある松明堂でも個展が決まり、ハガキを貰った。成功して欲しいけど、余り成功して遠くの存在になるとさびしい気もするんだなぁ。ギャラリーを出て、カフェ・アズマで個展の話をしながらコーヒーを飲む。アズマさんもずっと石井さんの絵が好きで応援しているひとり。私も石井さんの絵は好きだ。アズマさんが、ムーラン・ルージュにあった絵の話をしてくれたが、やっぱり絵と画家には崇拝者のようなファンが不可欠だろうと思うようなのだったな。
も少し余裕があれば、東京の個展も行きたいんだけどね。たかの台の駅前にあるとかで、家人がずっと美大時代に住んでいて一緒に行ったことがあるなつかしい場所なのだった。