さよなら、スナフキン

朝日新聞日曜版に「ムーミン谷の彗星」(トーべ・ヤンソン)に出てくるスナフキンが好きで生涯の一冊になっている内容の記事が写真入りであった。ムーミンを読んだ人ならわかるだろうけど、スナフキンは人間でさすらいの詩人であり、テントで暮らしギターを爪弾き釣りをしたり、ムーミン達子どもと遊ぶ。こんな人間になりたい。と読んだ人なら多分みんな思うだろう。私だって思ったもんね。私の携帯ストラップはスナフキンで、これはお宝である。
『さよなら、スナフキン山崎マキコも、主人公はスナフキンのようになりたい人だった。その中に、スナフキンが公園の中にある「〜禁止」の立札を怒って抜く話がある。芝生の中に入るべからず、とかのあれ。大人が勝手に作った禁止ルールを子どもの遊びに押し付けるのは、大人側の都合でそんなの無視しても良いのだ。と思う。
中学の時に、クツ下は白で三つ折りにしろ。てのがあって、どうして二つ折りではダメなのか思ったが、規則なんてそんなものだ。バカげたことを考えて押し付けられて、大人しい飼い犬のように守る必要のない時だってあるもんね。規則を作る側の根拠だって大いに怪しいもんだ。
大人側の都合というと、つい先日某所へ本を宅配便で送ったが「着きました」の連絡が無い。こちらは好意だけでしたけれど、きれいに無視されたようだ。どうも何か不都合があるらしいのがわかる。私はたまにしか蔵書を送らないが、そのたまにでも反応はきれいに別れる。丁寧なお礼とお金を請求していないのに送ってくる人と全く無視する人にね。どちらにしても後で気になってしまうので、わたしゃ今後は本は送らないと決めた。