できればムカつかずに生きたい

nae586252009-09-20

思わず、できればムカつかずに逝きたい。としそうになった。この、生きたいと逝きたいの差は、どれぐらいなんだろう。とかね。
連休に予定していたトラックで大型荷物を運ぶ為に一日、空けていたのが直前に車の都合がつかなくなった。のんびりした休みはじめの午前に、仕方なく家の車で大阪方面へ走り、片付けなどして終わる。二女は、新しい液晶テレビが手に入り早速、家に帰ってからつないでゲームをしていた。他の家電はまた来週に持ち越して運ぶことに、どっと疲れたなぁ。
それでも通り道になる西宮ブックオフへ寄ると、文庫二冊500円セール中でまた村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』と『ランゲルハンス島の午後』、100円棚で田口ランディ『できればムカつかずに生きたい』単行本初版を買った。連休に読む本がないのは、すごくさびしいかんね。この『〜ムカつかずに生きたい』は意外に、今のなんか袋小路に入り込んでしまったような頭を抱えたくなる現状で読むと、読みやすいのがわかる。やっぱ少しやばいのかなぁ。病気を病気本で癒すような心理療法みたい。田口ランディは出てすぐに『コンセント』を一気読みして、当時出していたミニコミの創刊号で書評を書いたけれど、あの引きこもりでアパートの中で死んでいた兄は、本当の兄なのだと知る。そうでなきゃあのリアルさは出ないだろと、思うところもある。しかし作家に多いけれどランディ氏もひどい家庭環境で育っている。読んでいて、内田春菊の『ファザーファッカー』を連想したな。どちらが、ひどい家庭かなんて比べようもないが本当にこんなことがあるんだ。と思うのが、次々に出てそんなのを読むと、なんだか自分はそんなに恵まれてる方じゃないとか子どもの頃は思ったけど、一応普通に愛情のある両親に守られて、理不尽な暴力を受けることもなく、多少酒飲みの父の酔うと口悪くなるのが嫌いだったり、ひどい風邪ひいて寝込んでる時に限って逃げるように口実作って出ていく母の身勝手さに腹を立てたりしたけどそんなの言わば、普通の話なんだろう。毎日、両親は仕事にマジメに行って働いて食うのに困ったこともない、芦屋の家を売って神戸で新築マンションを買いローン払いながら、大学も出してくれたし。小遣いが3000円で少ないと文句言えず、バイトしてお金ためて旅行ばっかりしてた学生時代は、なんかずっと遠い昔みたいだ。