喫茶室の夕暮れ

あれよと言う間に9月になってます。この数日は正直ブログを書く余裕もなく結構大変だった(いやまだ過去形じゃないんだけど)昨日は、なんとか本マガの原稿を送る。私、ウソ話が書けない性質なので仕方ないが何にしろ今の我が家の大変なのがこれでわかってしまいそう。
しかし月が替わっても、ひどいニュースは続き、奈良の山奥の古い寺のご本尊の仏像を何体も盗んでいたのが60代の元僧侶だと知り、それも古美術商にその仏様を持ち込んで売って金にしていたバチ当たりな、元クソ坊主だった。これが世も末だと言わずしてなんと言おうか。食うのに困って、価値を精通している仏像を無人の寺を空き巣みたいに狙って盗みを繰り返していたとか。
しかしそれを盗品とわかって安値で買い高値でオークションに出して儲けていた古美術商がいるのも腹立たしいね。どんなに食うのに困っても、今までは仏像を盗むと地獄いきになるからとしなかったもんだが、それだけ信仰がなくなっているつうことなのか。
今日は、四国から古い友人が神戸に来るので始めは会えないと諦めていたのを夕方に思いたって携帯に電話し、急遽出ていき三宮のホテルの喫茶室で小一時間ほど一年ぶりに会って話しをした。少し年上でしっかり者のAさんは、いつも言えない話もできる大事な友人だが、今日も私の方ばかりしゃべってしまった。今、抱えている悩みや相談も親身になって聞いて話してくれ、ずっと言えずに澱のように沈殿していた暗い塊が溶けていくようだった。会えてよかった。これから別の友人と会うAさんと夕暮れの神戸の街で別れ、せっかくだし泣きそうになりながら地下の書店で本をみる。