遠来の客

残暑と言うのが、ぴったりなじんわり暑い日が続く。セミの声が弱くなってるので夏も終わりに近付いているのがわかるけど、まだまだ暑そう。
水曜日に思わぬ事故がおきて、それにバタバタして大阪へ毎日行ってました。一時はどうなるかと心配だったけど、少し落ち着いてきた気がする。家庭のこととお構いなしに、仕事はどんどん増えるしシフトの通りにまるでいかず今日も土曜なのに朝から電話で仕事を頼まれるが、断る。
今日は前から予定していた東京から取材に来られるライターさんと元町駅で会い、神戸の古書店を案内するようになっていた。どうしようか迷ったが遠くから来られるし思い切って出ていき夏の蒸し風呂のような元町を歩き、トアウェストのトンカ書店へ行った。前もって電話しておいたので取材はスムースに進み、写真をとって小さなメモ帖にサインペンであれこれきいてメモ。一時間ほど話をして次の立ちのみ屋の取材に行く。ライターのNさんはルポの本を書くのに西成や沖縄で半年間住みこんで取材をするすごい人だが、外見も話も特別変わった感じは全然ない。本職てのは、そんなのかもと海文堂から立ちのみ「世界長」に流れて思った。うわべでうるさい人の方が身を守るタイプで大したことないように、普段着ですごい記事書くタイプの人みたいだね。しかしまさか世界長でビール飲む日が来ようとは、思わなかった。長い時間がとれないので、もっと話を聞きたかったけれど午後6時に別れる。ちくまの本、楽しみだな。
しかし大出版社でもどこも内情は苦しいんだねと、まぁ内緒のウラ事情も教えてもらったりした。まだ明るい街の喧騒の中を、ほろ酔い気分で電車に乗り帰る。これから、しんどい日が続くだろう合間の息抜きの楽しい時間だった。