雨の休日

五月連休も、ようやく最終日。１６連休なんて人は日曜までなんかな、いらないよねぇそんな長い休み。
連休の間に、私事でちょっと大きな出来事もあり落ち着かなかった。この頃それでなくても変化についていけないのに、ぼんやりしてしまう。連休後半は雨続きになり、ぽっかり空いた穴の空間をじわじわと時間が埋まるのを待つ気分。詳しくは今は書かないが、さびしいことには違いないのです。そんな日もあり、今日はひとりで遊びに行くからね。と出ていき、振替休日の水曜日に元町へ行くとどこにも行かなかったのか、珍しく人が多い。モトコーもいつもならシャッター化してる水曜の雨なのに今日はにぎわっていた。サンコウで百均棚を見て、あれこれは。と思うのを見つけて、となると他にもありそうと熱が入り一番下までしゃがんで重箱の隅までさがすように目を皿のようにして見ていた。そういや古本じっくり見るの、なんか久しぶりな気がするな。外村繁『濡れにぞ濡れし』初版の中を開くと５００円の値札がはったまま。他にもそんなのが１００円であり、だから思わず「もうけた」気になってしまう。ふと気がつくと、棚の回りにおじさんが何人も同じように立っていて、じーっと本をさがしていて邪魔で横から覗くようにこちらもさがして、こんなこと初めてだがね。でもひとりきりで立ってるより、多い方が良いね。
すると大声で話しながら中年の男女が来て、ここの本はお前にわかるかなとか大声で言いながら、マンガ「ガラスの仮面」を全巻と他にも同じようないわゆる、しばりもののマンガをボンボンとレジ台に投げるように置いてる大人買いの、おっさんがいる。サンコウさんは愛想よく応対して合間に、さっと買った。ここはマンガも多いんだった。思わずこちらも気分よく古本ツアーのはしりができたし、またあちこち行きたい。連休の方が家人はいるし出てゆっくり本屋めぐりできないのよ。
元町３丁目のコムシノワでチーズケーキとシナモンドーナツを買い、カフェ・アズマへいってコーヒーを飲んでケーキをお土産に渡し、私もひとつ食べる。ここも珍しく（ごめん）お客さん満員で、連休は忙しいと話していた。やっぱり商売は客がわいわいしてる方が楽しい。アズマさんから、学生で映画のベストを出しているＨＰがあるのでまた見て。と言われた。プリントアウトしたのを見たけど、アズマさんが選んだ映画を年代、監督順にずらずらっとリストにして出ている。ふーん、これ一番本人がたのしそう。インドの「大地のうた」は名作。
雨がしつこく降る中を帰り、家でシナモンロールと紅茶で娘とお茶をする。娘も休みは、ヒマだ。と言っていた。