春よ来い

あれこれ本を出してパラパラ読んでいると、1972年の記事に目が止まる。この年は、とても時代的な節目みたいな年で、一番の事件は浅間山荘事件があり世間はフォークブームで「赤色エレジー」と「結婚しようよ」が出てヒットした。
街を歩くと、学生風のヒッピーみたいな長髪でひげの風呂に入ってなさそうなパンタロンジーンズを穿いて裸足にサンダルや下駄で歩く人が至るところにいて、道端で日曜なんかギター弾いて歌っている人がいたのだ。
まぁ私は、まだ中学生で喫茶店も入ったことのない子どもだったから遠目に街に出た時に見ただけだが、なんだか世の中が戦後から明らかに変わったつうか、どっかタガがはずれた(はずしたい)感じがした。ずっと押さえつけられてた頭の上の石がなくなって、手探りで「自由」をアピールしてるみたいな風に今なら思える。あぶなっかしいけど若いパワーが溢れてた。
で、その頃そんな人達が今は軒並み還暦になってそろそろ、じいさんの年になりかけている。はっぴいえんどの「春よ来い」というロックとは思えない哀切な歌をラジオで久しぶりに聞いて、思わず耳を澄ませて聞いてしまったよ。鈴木さんも60歳で、大麻で捕まり、リリース発売日の「はっぴいえんど」CDが中止になったのは偶然なんだろか。だとしたら、悪夢だろう。1972年に青春時代を生きた人には、今も大人になれない弱さがある。て、あんた大人なんかい(と、ひとり突っ込みを入れる)私は、その10年後の世代なのでもっと言えば中途半端な時代だったんだと思う。
サンボーホール古本市に参加できるので、やっと申し込みをした。4月4日に箱を持って一日ミニ古本屋さんになります。
今日は、肌寒いけど晴れてさわやかな日。WBC野球がアメリカ対日本で松坂が登板、かなり見応えのある面白い試合だった。日本は後半うまく調子が出て快勝した。普段、野球見ない方なんだが今日は見たな。明日は、因縁の韓国と決勝だ。もし韓国が勝ったら、あの祭りみたいにチョゴリ姿で太鼓叩いて踊るんだろか。日本には、うれしい時に踊るのは沖縄ぐらいだもんな。阪神なら六甲おろし大合唱して道頓堀にダイブするアホなよろこび方があるが、あれはやってるモノだけがうれしがってるだけやしねぇ。まぁ日本が勝ってほしい、万歳三唱の大合唱だ。