ふるほんのほこり

nae586252009-01-08

この二日ほど気温低く、昨日は夜はかなり冷えた。家人はじめ皆が風邪気味でくしゃみや咳でせわしない。しかし空は明るい冬の晴れで、昼に出て去年から置いてもらっていたブツもあり元町へ。
海文堂で新年はじめてなので、とりあえず店長に挨拶。あいかわらず疲れか飲みすぎかパッとされない顔色だが、なんとか「ちくま」1月号を受け取り。いつもは残っているのが今号は、すぐになくなりよかった〜。表紙の絵と裏表紙の「ふるほんのほこり」文は林哲夫作で、今までと違いなんつうか見慣れたところにある感じ。絵の中にある人物が誰かわからず、お訊きしたが「わからん」との答えだった。なんにせよめでたいことで、古本好きが取るので遅れないよう手に入れるのが大変だなぁ。定期購読しろよ。
今年最初に行ったところも多く、歩いてトンカ書店へ回りあいさつ。ここで韓国で買った絵本を見せて話すうちに、韓国人の作家だとばかり思っていたのが日本の長新太の絵本なのがわかる。1970年『みんなにげた』(岸田衿子作・長新太絵)で裏に小さく英語で書いてありわかったが、ソウルの書店でなかなか気に入ったのがなくこれを8000ウォンで買ったもの。韓国版があるのも悪くないだろうし日本版があれば文もわかる。韓国では余りにも字が読めないので思ったほど本を買わなかったが、これは記念になるかもなので売りません。トンカさんも欲しいと言われていた。
しかしまったく知らないで買うのがなんともだねぇ。
「ちくま」を手に入れられたので新刊の、つげ義春『李さん一家』(ちくま文庫)を紹介しよう。元は「ガロ」に連載された漫画が殆どで濃い劇画のつげワールドの集大成のような本。「古本と少女」は漫画だけど短編小説みたいで良い。なんせタイトルがよろしい。
帰ると、沢山年賀状が届いていた。林さんのミカンの賀状も中にある。車谷長吉さんは干支の句があるのをいただいた。ありがとうございます。