赤尾兜子の家

ずっと晴天で、日中は半袖で丁度良いほど暑くどうも体調がおかしくなる。体が、すぐだるくなるのでビタミン剤を買って服用すると心なしマシになった。
調子は良くないが、この数日は毎日本を発送したり夏の間止まっていた某古書方面が動いて毎日、ポストと郵便局とコンビニへ本を送りにいく。こんな時は足も軽いが、郵便局が民営化されて手数料があがり郵便料も上がり困ったもの。メール便はお金をもらう本の送りには使わないようにしてるし(届かないことがあっても保障されない)
午後から雨がパラパラしている中を、そんな郵便送りついでになんだか本屋へ行こうと電車に乗っていた。暑いとどうも出かける気がなくなって今週ははじめてで、まずモトコーを歩き古本を見る。なんつうか本に囲まれてると落ち着くから古本の匂いも好きだ。雨ふりの古本まわりも結構良いものです。しかし水曜は休みが多くさびしいね。新刊書店もゆっくり見て、カフェ・アズマでコーヒーで休憩。アズマさんがトンカ書店の売れゆきをあれこれ話すのを聞く。次第に雨足も強くなり、ようやく溜まっていた暑さが消えて行く気分で、やっぱ暑さてのが私は天敵みたいだ。何もかもめんどくさくなってしまうんだよねぇ。こちらでは、野球は終わったも同然で日本シリーズは関西は視聴率が落ちるんじゃないか多分。
もっとあちこち本屋めぐりしたいとこだけど、出てきたのも遅目で暗くなってきたので帰ると、赤尾兜子の息子さん(何故か昔からの友達)から手紙が来ていた。湯川書房から兜子の本が何冊か出ていて、今度送ってもらうことに。赤尾兜子は現代俳句の俳人で、斬新なハッとするような句を作ったが毎日新聞を定年退職後に阪急の線路内で事故に遭い亡くなった。家は御影山手で、あの久坂葉子女史と近所で自殺したのも近くの踏切だった。
兜子の息子さんと知り合った時は、すでに亡くなっていたので写真でしか見たことはないけれど、奥さんも息子も自慢を結構するのに、本人が生きている時はすごく気難しくて家中がピリピリしてしんどかったとか、なんとなくいなくなってホッとしているように見える気もした。その時から、16年は経って湯川本で赤尾兜子の本を読めるのも不思議な縁かもしんない。