復讐するは汝にあらず・・・

なんという朝から訃報、緒方拳さんが急死された。実は肝臓ガンで8年も前から闘病していたのに亡くなるまで全く知らせずに病気のことは誰も知らなかったとか。役者のプライドと言うものか、でもすごいね。緒方拳、好きな俳優だった。七十一歳。今年は、この年なんだか恐いよ。
先月末に催促も来ていた映画評、ずっと書けずにただ原稿用紙前にぼんやりする日が続いていたのだけど、今日やっときっかけができ一気に6枚書ける。まぁ早めに言ってるのも知ってるので、なんとか間に合っただろう。またもや19歳の時にみた映画の話が出てくるが、そのひとつに初デートだかで観に行った映画が三宮の国際会館の地下にあった暗い映画館でしていた「鬼畜」。これ観た人はわかるだろうけど、幾ら大学生だからって若い男女がデートで行くような映画では決してないのよね。しかもタダ券で観た。12月のクリスマス前で、ガラガラに空いている映画館で浮かれ気分もすっと消えるような内容だったなぁ、ほんと。おまけに郵便局のバイトをサボって観に行ったのを誰か同じバイトしてるのが見ていて、次の日に周知の事実になっていたし。あの頃はお金がないのに映画はよく観たな。今の方が映画館までなかなか行かないや。映画はみてるんだけど。なんにせよ、できないんじゃないかと半分ぐらい思っていた原稿がでけたのだ。おめでとう、わたし。雨がふりそうな、どんよりした天気の一日。テレビで緒方拳さんの棺を運ぶ、ひっそりとした映像を流していた。空も泣いているよう