今日も雨ふり

あ〜今日も雨が降ってしまった。困るんだよな〜今日は京都で古本市がある日なのに野外で朝から雨で京都なんて行けなくなってしまった。それに明日は台風まで来るらしい、てことは明日も雨だよ。今日は甲子園も雨で試合が中止になった。こんな時に雨ふるなよ。
この頃、ずっと福岡出身の作家の本を読んでいる。別に意識してるワケでもないのだけどなんでだろうと思うところ、おそらく『自虐の詩』映画をたまたま観てから本を買って何故だかものすごく、自分の中にくるものがあった。お弁当を別れの駅のホームで渡して後で中を食べようと開けると、「せんべつ」と書いた封筒にお金が入っている。のがワケもなくジーンときて仕方なかったのだが、これを福岡出身のなんとかさんがテレビで同じ体験をしたのを再現フィルムみたいなのにして泣かしていた。余りにも似た話で、その時やはり福岡出身のものまねタレントが自分もおにぎりにお金が挟んであったと告白し、リリーフランキー『東京タワー』にも同じ話がある。と言うのを聞いて、へぇそうなんだ。と思ったのだが、そう思えば私等の間で例えば東京や他所へ住むことになって母親にお弁当を作ってもらったなんてことが無いのを感じたな。だって東京行くのに手製のおにぎりを持つより、駅で幾らでも弁当を売ってるし新幹線で不味いと皆言いながらもサンドイッチとコーヒーを買って食べるんだ。私にしたって初めてひとりで日本海へ旅行した時も自分で、おにぎりを作ってローカル線の車内で食べた。どんだけ遠いとこへ行く朝だって、お弁当など一度も作ってくれなかったし見送ってくれた記憶もないなぁ。回りの友だちだって家人もそんな別れ際にお弁当をそっとなんて記憶はない。それは田舎だからと言ってしまうのは簡単だけど、それだけじゃない九州の母の無口な愛のようなのを感じるのだ。忘れられない、おにぎりの味だろう。
しかし自分をふりかえって私は子どもが東京へ行った日に何かしたっけと思うに、まぁただの旅行だったけど弁当は作らなかったし、もしお金が足らなくなったらとクレジットカードを渡したな。それで切符買って返って来いと言うお守りに。なんだか現実的だ・・・
福岡生まれの作家に乙一もいる。それに大御所、五木寛之もおられる。それにすごいのは、全員映画化された小説、マンガを書いているのだった。「青春の門」で東京へ出ていく時、信介は母からおにぎりを作ってもらったんじゃないかと思う。小説には書いてなくてもタエさんはそんな母な感じがするじゃないですか。