全集はいらない

晴れてるんだけど、やけに蒸し暑く湿度が高い。台風が来てるせいなのか、十五夜のお月見は夜は雲が出て、傘をかぶったぼんやりした月がベランダから見えただけ。月見団子をコンビニのレジで売ってたな。余りおいしくなさそうな団子だったので買わず。
家人と娘K子さん二人で大阪、万博記念公園へ車で出かけていった。太陽の塔と博物館へ行きたいと娘が連休のおねだりしたからだけど、私は車で遠出はまだ腰も痛いし遠慮する。ひとりで日曜の半日を動けるのだと、気が付けば六甲へふらふらと。坂をのぼり口笛文庫へこんにちは〜。尾内さんひとりで、少し無口な店主とお話する。「サンポマガジン」の私のジャズ喫茶のエッセイおもしろかった。と言われ、私は尾内さんのジャズ好きは、かなり通らしいと言う人がいた。とお返しにならない返事をした。しかし、ここは来るたびに本がすごく増えてるなぁ。増えすぎで実は困ってるとかで、居る間にも買取の人が世界文学全集を買ってくれと来たら、それは余りすぎて買えない。と、やんわりとはっきり断っている。そうか文学全集は売れないんだ。買う時は、高いのにね。最後はお金は要らないから持ってくると言うのも、それなら古紙に出されたらと言われて諦めてかえっていった。思わず、ブックオフなら一冊10円でも買うだろうから10冊全集で100円で売れるんじゃないかしらと思ったりしたな。私の実家にも文学全集がガラス戸つきの棚に、見せものみたいに飾ってあった。これを父は寝る前にいつも読んでたし、私も時どき開けて読んだが、今は震災の時にゴミに出して無い。あのガラス戸つきの重い本棚もなくなってるが、今思えば高くて応接間の飾りだね百科辞典や文学全集と木製の本棚。文学全集でも好きな作家のとかなら欲しいが、個人全集はないし一番読みたいのだけ無いとか結構あるんだよ。家には家人が結婚時に持っていた巨匠シリーズ美術全集が揃いである。これは新刊の定価で買ったらしいが、度重なる引越でも流石に手放さなかったが震災直後は家具がなくテレビの台になっていた。しかしあの震災で家は全壊したのび、美術全集だけ残るのも不思議だなぁ。印刷がきれいで、リビングにモジリアニの少女の絵を一枚そこからはがして額に入れて飾ってる。
玄関にも小磯良平の踊り子の絵(勿論複製)を小さな額に入れて飾っているが、本物じゃないのでいたって気楽。一枚でも本物があれば、気になって(泥棒がとらないか)家を気楽に留守にできませんがな。複製でも良い絵は、額にいれて架けてるとなんだか落ち着くものだから絵の持つ力は、あなどれえないものだ。
夕方、かなり遅めに家人と娘がへとへとで帰ってきた。