銀河鉄道の夜

nae586252008-08-31

8月も今日で終わりの月末の日曜日。朝から昨日までの雨続きの冷たい夏を一気に追い払うような快晴と暑さを持ってきた。昼間は、すごく暑くなった。夏休みも、今日で終わりなのだ。
また招待券を貰っていたので大丸神戸店でしている宮沢賢治展へ娘と二人で行く。「注文の多い料理店」の原稿やら絵本がずらっと展示され、子ども連れの人も多く頭越しにしか見れないほど盛況だった。規模は違うが、横尾忠則展より多いんじゃないかな(あちらは広いが)。宮沢賢治の作品は私は初めは全部、教科書で読んだものだが娘に聞くと、今は余り載っていないと言う。『銀河鉄道の夜』、『風の又三郎』に『よたかの星』など全部読んでないと言い、ふーん。詩の「永訣の朝」も教科書で読んで子どもながら泣いた記憶があるけど、これも知らない。今の国語の教科書はどうなってんだと少し愕然とした。本を読みたいと言うので出たところのショップで絵本の端に文庫も並んでいる中から『銀河鉄道の夜』(集英社文庫)を選んで買って娘に、ちゃんと読みや。と渡すと、何度も言うな。と怒られる。すんません・・・ここには↑にあげた小説(童話かな)が全部入っていて400円だった。私は昔に全部読んで他にも「セロ弾きのゴーシュ」も良いな。銀河鉄道と言うと、今は999の感じだけどあれも絶対、これからとってるだろう。映画もあってなぜか動物(猫だったかな)になってた。宮沢賢治は岩手、花巻の大家で生まれた金持の息子だった。東北で有名な作家は、太宰治も青森の大家の長男だった。石川啄木は寺の息子で貧乏だったが、どちらにしろ生きている間は故郷では変わり者でバカにされていたと言っていい。宮沢賢治はともかく、啄木など死んでから歌集が売れて名歌が沢山残って、それこそ教科書に載ると生きてる間は誰も認めなかった啄木を、あんた恥ずかしくないのかと思うような故郷の村に記念碑を建てている。それも東北に多い気がするんだけど、そんなことなく今は全国的に町おこしこじつけ銅像なんてどこでもある。あれは、本当にはずかしい。