中日

nae586252008-08-14

この頃は、お盆でも普段と変わらない人も多いんだろな。今日は、お盆の中日(ちゅうにち)で予定通り墓参りに行く。盆休みも、ない会社や店もあり我が家も娘二人にバイトと仕事を休みを取らせたし、家人も今日だけ休みで明日は休日出勤。一家全員で墓参するのも、次第にむずかしい。その上、午前に母から電話でお盆にいつ来るのだと聞かれる。実家の仏壇にも手を合わせに来いと言う。年寄はヒマで呼びつけることばかり言ってくるが、こちらは昨日まで仕事で今日だけ休みなんだよと言う。墓参りもして仏壇にも礼拝しに行くと、どちらに先祖がおられるか慌てるじゃないのかなぁ。で、明日実家へお参りすることに決めて日頃はなんせ留守ばっかりの母親が居るのを確かめておく。この方、定年後は仕事してる時よりも家に居ない。今は毎日、スイミングスクールへ通い週二日は人形教室へ教えに朝から晩まで出て、月に二回は大阪の里へ寺詣りだとなんだと泊まりに行かれる。こんな盆で病院や教室が休みの時に急にいつも呼びつける。ほんとにね、親じゃなけりゃとっくに絶縁してるだろう。
当然、家人はそんなのに付きあわされてゴタゴタがあり極力、私の実家には近寄らない。一時、親が買った近所の一戸建の家に私達が住み(その頃はバブルで両親も余裕があった)家人が婿養子みたいな感じになったので仲が悪くなった。タダほど高いものはないのだ。父親は代々芦屋の家で住んで田んぼも持って地主だったらしいが、祖父が働かない趣味人でお金使うばかりで稼がないので、戦争で家が焼け土地もなくし若い頃に母親が病気で亡くなり、仕事しない父親と二人で随分と生活するために働いて苦労した(らしい)自分の住む家だけは持ち家だったので神戸に引越した時もしばらく売らずに弟夫婦が住んだりしていたが、狭いし風呂がないので弟等には新築マンションを頭金を親が出して買った。その後に再開発で市が一斉に買ったので思わぬ大金が両親に入り、また一軒近所で家を買い私等を住まわせたのだった。
しかし震災で全壊し、親の縛りからやっと逃れて今は気楽なマンション暮らしだ。家というのは、どうも家族をおかしくさせるものがあるのだ。自力で暮らすのが一番よろしい。私は働き者の親には似ていないみたいだから、怠け者で趣味の多いお祖父さんに似たのかもね。今日は、そのお祖父さんにも一年ぶりに参ったのだ。
墓参りの後に凝りもせず、六甲浜手にあるブックオフへ車で寄ったら、閉店セールでなんでも二冊400円だった。それはうれしいと4冊800円をTカードポイントがあり600円になる。文芸文庫『樹影』佐多稲子だけでも700円が200円の計算でそれだけでルンルン(笑)だった。