古書展で絵を買う

nae586252008-07-20

日曜の世間は連休中日。ウチはバラバラで休日出勤したり友達の家によばれて泊まりに行ったりで、いつもより静かな食卓がなんだかさびしいね。家人が今日は休みなので車で午前中に芦屋美術館へ送ってもらう。昨夜は、芦屋浜で花火が上がり浴衣姿の人を近所でも沢山見かけたが、今日は祭のあとで静か。その気になりゃ自転車でも来れるが、この炎天下でそんなことしたら古本どころではなく倒れてしまう。
芦屋モダン古書展の会場は正式な美術館の中でするので円形の天井に明かりとりのあるモダンな建物でされている。心なし客が少なく、美術館がらみなのか美術書が多い。しかし冷房が効かず中が暑く、動いてると汗が出る。こんな人を呼ぶイベントの日ぐらいサービスで温度を下げろよ。この美術館は大赤字で数年前から廃館の噂が絶えないのだ。奥の展示室で小出楢重の展覧会をしていた。1930年に個人で写した家庭用フィルムの映像が入口で流していて、芦屋の海辺や山で雪遊びしてるのや庭でランチしてる様子などを座ってみていると、戦争前のブルジョワの自慢話を聞いてるような気になった。金持と貧乏の差が今よりはっきりしてる時代なのだ。街の草の加納さんに挨拶して、隣接されているカフェでアイスコーヒーを飲みながら少し話す。今回は、余り人が来ていないとか。この暑さだもんね。そこで、無名の亡くなった絵描きの油絵が大量に積んでいた台があり見てると、どうしても欲しくなり廉価だし買う。コスモスの一見普通の絵だけど、変に気をひかれる。古書市には長く来てるが絵を買ったのは初めてだよ。家に帰ってからもひとりで出して見るけど、やはり何かひかれるものがある。本の方はかなり迷ったのがあったが、高値だしそのまま買うのもなんだか悔しい気がしてやめてしまう。
絵を提げて真昼のバス停で待つのもしんどいので隣の図書館で休んでいたが、ここは冷房がよく効いて涼しい。なんでやねん。昔、図書館司書の資格を大学でとっていたので図書館で仕事したいなと面接を受けたけど見事に落ちたことがあった。今も図書カードの書き方とか同じなんだろか。でも、今急になれといわれても又教えてもらわないと出来ないけど。芦屋図書館は年寄りが占領するには不便すぎるらしく年代もバラバラできちんと皆、本を読んでいた。